ミールケアの経営理念は、「嬉しさを実感できる会社を創ります」です。そして、経営ビジョンは 「“食”を通して世界中の人たちを健康に導きます」です。この経営理念とビジョンが、私たちが毎日働く目的を示しています。
日本では食事が済むと、頂いた食事に感謝し『ご馳走様でした』と言います。そして、一杯のお茶を楽しむ光景があります。心から寛げるひと時です。中国から伝わったお茶は、日本の伝統文化である「茶道」に発展しました。
『一杯のお茶を通して、お客様に、いかにそのお茶を美味しく召し上がっていただくか、ただそのことだけのために、ひたすら心を込めて、お茶を点てること』が茶道の神髄だといわれています。お茶を点てる主人の、こうした心づくしを、お客様の側でもよく理解し、心からの深い感謝の意を主人に表します。そのことで、主人とお客様との間に真の“心の交流”がはかられます。このことを尊ぶのが茶道の心だと理解できます。この、お客様にお茶を点てて差し上げる、という一連の所作を「お点前」と呼んでいます。
私たちの日々の仕事、給食づくりも、茶道のお点前のように、「給食を通してご利用者様に、いかにその食事をおいしく、幸せに召し上がっていただくか、ただそのことだけのために、ひたすら心をこめて、つくり続ける仕事である」と考えることが出来ます。つくる側のこうした心づくしを、施設様・ご利用者様の側でもよく理解していただき、共に感謝の意を抱き合うことで、真の“心の交流”と嬉しさを感じあうことが可能になります。ミールケアではこのことを尊ぶのです。これは、お見えになったお客様にお茶をお出しする、おもてなしの心に通じます。これがミールケアで働く人の道、「ミールケア・ウエイ」です。「茶道」にたとえるならば、「給食道」です。
私たちが心から嬉しさを実感できるのは、お客様の「おいしい」の笑顔につながったとき、嬉しそうに召し上がる顔を見たとき、「ごちそうさま」「ありがとう」「おいしかった」「幸せ」と喜んでいただいた時です。仕事だけでなく、人生のさまざまな面で人に喜ばれ、感謝し感謝されてこそ嬉しさが実感できます。
ミールケアの経営理念と、ビジョンの根底にある想いが、目に見えない「おもてなしの心と思いやり」であり、その見えない心を目に見える形にするのが、給食を作る「調理技術や業務知識、ご満足をお届けする提供技術であり、わかり合うコミュニケーションスキル」です。
「柔術」は「柔道」に、「剣術」は「剣道」になった。だから今でも存続しているのです。しかし「忍術」は「忍道」にならなかったので廃れましたと仰いました。小手先の「術」は所詮だめになると断言されています。そして、日本人には、「茶道」、「剣道」、「柔道」など「XX道」、『道(みち)』が合っていると言われています。
ミールケアの仕事も、ミールケアの職員・スタッフが施設様への給食の提供を通じ、ご利用者様にご満足や幸せをお届けする、給食づくりの「基本動作」と「心構え」を崇高に磨く「道(みち)」「給食道(きゅうしょくどう)」として捉えることができます。
「世界中を健康に導くおもてなしの給食」への道を歩むことが、ミールケアにおける仕事を極めることであり、自らを高める道のり、嬉しさを実感できる会社創り、「ミールケア・ウェイ」かもしれません。明るく元気にやり続ける姿勢がミールケアらしさです。ミールケアで働くことを通じて基本動作と心のあり方を高め、身体と精神が神聖な仕事に向き合っていく生き方の土台を揺るぎないものにしていただきたいと思います。
ミールケアらしさに満ちた給食で、ご利用者様と幸せ分かち合う道「ミールケア・ウェイ」。それが即ち、ミールケアの「給食道」です。